夏になると背丈が2m以上にも成長するので「ウドの大木」と言って、あまり良くない譬えに 使われる。しかしこのウドを使った料理は実にバラエティに富み、人によって千差万別である。 山で育った子どもならウドの料理が「おふくろの味」になるかも知れない。 雪崩れたり崖崩れがあった場所に生えるウドが最高である。ふかふかの崩れた土にウドの根が 深く入って、手で土を掻き出すとスラリと伸びた真っ白いウドの幹(茎)が恥ずかしそうに白日のも とに晒され出てくる。これを鎌で根元からザクリと切り取る。