写真の谷川はおやじ小屋のすぐ下の川である。こんな川の縁や清水が湧き出る濡れた斜面に生える。 茎や葉がみずみずしいのでミズ(またはミズナ)、ミズが生えるような所は湿地でマムシなどの 蛇が出るのでウワバミソウである。 茎を折って採るのではなく、赤い根の付いたまま引っこ抜くのである。割合長く保存が利く。
この山菜の美味さの本質は「ヌメリ」である。 私のミズ料理の定番は「ミズタタキ」。赤い根の部分を包丁の背でトントンと叩くとぬめって少し糸がたつような感じになってくる。これに生味噌を混ぜて「はい!出来上がり」。料理などとは呼べないほど簡単である。これを温かいご飯に載せて食べさせると何杯でもお代わりが来る筈である。 山に籠もる時には味噌汁の具にしたり(やはりぬめった食感がある)塩を振って浅漬けにしオシンコで食べる。