今日は、麓まで下りて、バスで長岡に買出しに行くことにした。
朝6時ごろに少しパラついていた雨も上がって、気持ちよい日和である。空の小型リュックを背負って小屋を出て、尾根道をキャンプ場まで下った。ヤマツツジが意外に多く咲いていて目を楽しませてくれる。
栖吉の村からバスに乗り、終点の長岡駅で降りて帰りのバス時間を確認する。天気が良いので、買物前に久々に長岡の街をぶらつくことにした。藤沢の自宅からは長靴しか履いて来なかったので、ブカブカと音をたてながら長岡のアーケード街を歩く。先ず高校時代にこっそりと行ったコロンビアという喫茶店に入る。今だ店が潰れなくて続いていると、妙に懐かしい思いだった。
喫茶店を出て厚生会館に行ってみる。ここは長岡市民のイベント会場でもあり室内スポーツ競技の会場にもなる所である。大きな噴水のある前の広場の脇に「長岡城の跡」の看板があり、老夫婦が写真を撮っていた。会館の東側に回るとちょっとした公園になっている。ガキの頃はよくここで遊び回っていたと、やはり懐かしかった。ちょうど昼時で、公園のベンチで弁当を食べている作業服姿の3人とゴロリと横になって寝ている若い男がいた。
会館前の広場に戻る途中に、近所の散策路を紹介した看板が目についた。「どれどれ」と近づいて見ると、「河井継之助の屋敷跡」と「山本五十六記念館」までの道順が赤い点線で繋がっている。山に帰るバスは1時20分なので時間の余裕はある。(ところが最後は焦った!)早速ブカブカと河井邸跡に向かって歩き出した。
駐車場脇にある「河井邸の庭の一部」だというちょっとした植込みを見て、またブカブカと山本五十六元帥の記念館に500円で入り、その近くの山本記念公園の中にある生家に上がらせてもらって、五十六が必死に勉強したという2階の小さな勉強部屋に入ってみたりした。
それから、駅前の大型スーパーに飛び込み、およそ5,6分で次の買物をした。米2キロ、味噌汁の素10食分、佃煮海苔1瓶、味噌漬け1パック、飲み水3本合計6リットル、清酒1本、缶ビール6缶、お茶、コーヒー、ティッシュペーパー、単三乾電池2個。フロアーで棚の整理をしていた店員さんは、さぞかしたまげたことであろう。なぜなら、必死の形相で「○○はどこ?」「△△はどこ?」と2回も3回も同じ人物が品物の置き場を聞きに来て、飛鳥のごとく(?)ブカブカと場内を駆け巡り、そして飛鳥のごとく去って行ったあの買物客は果たしてどちら様なのであろうか?と・・・
やうやく間に合ってバスに飛び乗った。しかし、何と水物が多く重いことか!酒飲みの業というか、宿命というべきか・・・
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