ワラビは山菜の王様であるが、植物学的には毒草の代表である。 山の牧場などの日当たりの良い場所に生えるが、賢い親牛は決して口にしない。子牛が食べて死 ぬことがあるという。 ワラビを食べる動物は人間だけである。私はシーズンになるとまるで牛のように?ワラビを食べる。 細いワラビは採らず来年以降に回す。太くて柔らかいものをポキンと折れるところから摘み採る。
大鍋に水を張りワラビと藁灰一掴みを一緒入れて火をつける。 沸騰寸前に火を止め、そのまま一晩放っておく。水に晒し翌朝から食べられる。 マッチの軸の長さに切って、鰹節を振りかけ醤油を垂らして食べる。ほろ苦く少し粘った歯ごたえが何とも言えない。 大量に採れたら一握りづつ束に結わいて大量の塩で漬け込む。重石をして3週間から1ケ月あたりが食べ頃である。まだ粘り気が残っているからである。