ウワミズザクラ  上溝桜 別名:ハハカ (バラ科)

郷里では花が咲く前の蕾を塩漬けにして杏仁香(あんにんご)と呼んで酒のつまみなどにする。実家
の庭にも1本植えてあって「あっ、ウワミズザクラ!」と言ったら、兄貴の嫁さんに「アンニンゴ
だて〜じいちゃんが山から採ってきて植えたがてぇ」とつぼみの房を口に咥えて横にビッとしごく
真似をした。「ああ、やっぱり」と思った。
古事記の天の岩屋戸の神話の中に、朱桜(ははか)(ウワミズザクラ)の木で雄鹿の肩骨を焼いて
占った話が出てくる。

5月の中旬にもなると、おやじ山にこの花がいっぱい咲いて、春の陽に輝きながら揺れている。
一見サクラ属には見えないが、若い樹皮や花序の一つひとつを良くみれば、やっぱり桜だと納得する。




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