シュンラン  春蘭 別名:ホクロ (ラン科)

おやじ山を代表する春の山野草である。およそ10年前までは胸を張ってそう言えるほどたくさん生
えていた。ところが悲しいかな、ある年、ぱたっとこのシュンランが視界から消えた。プロの山採
り業者が根こそぎ掘り盗っていったのである。
それから10年、おやじ山のシュンランも少しづつ目につくようになった。




 さらに一言
乾燥した落葉樹林内に生え、冬でも青々とした葉を見せている。花は茎頂に1個つき、緑色のガク片と白い唇弁の形で奴さんのような造形美を形作っている。
「ホクロ」の名は唇弁のなかの紅紫色の斑点から。「ジジババ」の方言もあるが、この発想はいささか下卑ている。

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