キタコブシ  北辛夷  (モクレン科)

まだぶ厚く雪が残る早春のおやじ山で、このキタコブシの花に出会うと、思わず千昌男の「北国の
春」を口ずさんでしまう。本州中・北部の日本海側と北海道に分布する高木で、最近までおやじ山
にもあるとは思わなかった。
2011年の春は、あらゆる花木が大量に花をつけたが、このキタコブシの大量開花は見事だった。木
の数はタムシバほど多くはないが、地元では
「コブシの花が多い年は豊作になる」という言い伝え
がある。






さらに一言
 コブシの名は「拳」から。果実(袋果)の形が、手を握ってできるこぶし(拳)に見立てた。

 タムシバとキタコブシの違いは、葉の最も広い部分が中央から下ならタムシバ、葉の先端部分ならキタコブシ。又花の時期にその下に小さい葉が1枚あればキタコブシ、無ければタムシバである。
 また、タムシバの花弁の色とキタコブシの花弁を比べて見ると、タムシバは練り絹の純白色、キタコブシは若干黄色みを帯びている。(4枚目の写真で右端に写っているのがタムシバ)

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