まだぶ厚く雪が残る早春のおやじ山で、このキタコブシの花に出会うと、思わず千昌男の「北国の 春」を口ずさんでしまう。本州中・北部の日本海側と北海道に分布する高木で、最近までおやじ山 にもあるとは思わなかった。 2011年の春は、あらゆる花木が大量に花をつけたが、このキタコブシの大量開花は見事だった。木 の数はタムシバほど多くはないが、地元では「コブシの花が多い年は豊作になる」という言い伝え がある。