オオカメノキ 大亀の木 別名:ムシカリ  (スイカズラ科)

春の早い時期、まだ周りの花木が花をつけない時期に、大きな純白の花と特徴ある丸い葉が美し
く目立つ。上品な艶やかさがあって、どこか嫣然と微笑む貴婦人を思わせる。
遠くから見るとガマズミやケナシヤブデマリと似ているが、近づけば葉と花の違いで一目瞭然
である。葉は円形で大きく基部がハート形、葉脈の彫りが深い。花は散房花序で周りにガクア
ジサイのような装飾花をつける。また本種には花の集まりを束ねる主軸が無い。(ケナシヤブデ
マリは主軸がある)










さらに一言
名前の由来は、葉が大きく葉の形が亀の甲羅に似ているという説と、同類のガマズミの漢名「莢迷」の音読み「キョウメイ」がカメになり「大きなガマズミ=オオカメノキ」になったという説、更には大神実ノ木が訛ったという説などがある。
別名のムシカリは、この葉がよく虫に食われるので「虫食われ」から転訛した名前。
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