今日から2月5日まで、森林調査のアルバイトで宮崎出張である。会社を定年退職して以来、飛行機に乗って旅行するのは3年前に同級生仲間と北海道スキーツアーに行ったのと今回の宮崎旅行の2回きりで、嬉しくて仕方がない。
8時半にKさんと羽田空港で待合わせをして、ANA603便で午前11時前には宮崎空港に着いた。早速予約してある空港近くのレンタカーの事務所で手続をして、勇躍ニッサンの四駆車X−TRAILで目的地へと向った。
「南国ムード一杯だなあ〜。いや〜感動だなあ〜」と背の高いワシントンヤシの葉がそよぐ植栽道路を走り出した途端に、きょろきょろ助手席から身を乗り出して一気にオクターブが上がってしまった。
途中、190円のかけうどんと各種トッピングを自分で選んで食べるセルフの食堂で昼食を摂り(安くて実に美味しかった!グルメのKさんはこういう店を瞬時にして探す特殊な才能があるようである)、一ツ瀬川に沿って国道219号線を西にひた走った。
着いた所は、宮崎県西米良村。国道の道路標識には熊本県人吉まで35kmとある。この県境沿いの山々が今回の調査地点だった。
早速長靴に履き替え、狩猟の鉄砲撃ちから身を守るためのオレンジベストやヘルメットで身支度を整えて最初の調査地に突進した。つい先ほどのトロピカルムードとは正反対の鬱蒼とした暗い森の山は、午前中に降った雨でガラガラと岩石が転がり落ちて危険極まりなかった。
午後4時過ぎに今日から4日間お世話になる民宿に着いた。夕食には鹿肉の刺身が出た。今日からは身体が資本である。若いKさんは晩酌をやらないので私もお酒抜きでとにかく腹一杯食べた。腹をパンパンにしてアルコール中毒も紛らわせなければならない。そして早々に床について布団をかぶった。久々のアルコールに毒されないこんな清い身体でうまく眠れるだろうか?
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