「カァカァカァ!」とうるさく鳴くカラスの声で目が覚めた。「そうか、ここは藤沢の自宅だったか」と何となく納得する。「今までは<ホ〜〜・ホケキョ!>と<トッキョキョカキョク!トッキョキョカキョク!>で目を覚ましていたのになあ〜」と、もうおやじ山が恋しい気分である。
一昨日の夜中に長岡のおやじ山から藤沢の自宅に戻った。4月22日に山に入り、6月15日の朝、おやじ小屋に行って大声で「ありがとうございました!」と挨拶して山を下った。55日間おやじ山で過ごしたことになる。
今回も家族をはじめたくさんの友人達がおやじ山に来てくれた。いつものOさんやKさんFさんが信州や伊豆や横浜から「おやじ山を荒らしに来たよ〜」とニコニコ訪ねて来たし、麓の町からは84歳になったFさんやAさん、Mさんという山菜採りの大ベテラン達がおやじ小屋に寄っては「あそこのウドはどうの、こっちのワラビはどうの」といろいろな山情報を教えてくれた。高校の大先輩(旧長岡中学)のEさんにも山で再びお会いした。おやじ山でいつのも人達と再会し、そしてまた新しい人達と出会えるのは本当に楽しく嬉しいものだとつくづく思うのである。とりわけ今回は神奈川県の森林インストラクター6名の仲間の皆さんがおやじ山にやって来てくれた。わいわい冗談を言いながら植物観察をしたり、初夏のような日差しが降り注ぐキャンプ場で皆で車座になってビールを飲み山菜を食べたりして、本当に楽しかったなあ。
昨日は丸一日、車からキャンプ道具を下ろして片付けたり、どっさり溜まった郵便物(納税通知書やカードの請求書が殆どだった)を憎たらしくチェックしたりして時間が過ぎた。そして今、ようやく少し落ち着いてパソコンと向き合っている。連日の山での肉体労働から解放されて少しホッとしたようでもあり、やっぱりまたすぐにでも山に帰りたい気分でもあり、ちょっと複雑な心境である。
今回もたくさん写真を撮り溜めた。貴重な珍しい写真もある。今日から徐々にアップしていきたいと思っている。(毎回申し訳ありませんが、「日記」も4月の山入りの時から遡ってアップします)。
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