一昨日書きたいと思っていたことを書きます。それは台風一過の大庭城址公園で見た蝶のことです。
朝の散歩で行く大庭城址公園の芝生の中に小さなバラ園がある。もうバラの花の時期は過ぎていたが、摘み取ったあとの脇枝から伸びた小ぶりのバラや四季咲きの花がいくらか残っていて、台風後の暖かく蒸れた空気の中で甘い香りを放っていた。その1つの花に大型の蝶が羽ばたいて吸蜜している。何とアカホシゴマダラである。(カメラを持って行かず写真を撮り損ねた)かつて日本では奄美大島でしか生息していなかった蝶である。ここ藤沢市で何年か前に発見されて以来、最近はしばしば見られるようになった。一度家に帰ってカメラを持って再び大庭城址に来た。そしてカメラに収めた蝶の中にツマグロヒョウモンがいる。この蝶ももともとは南方系の蝶でスミレ類を食べる幼虫がパンジーなどの園芸植物に紛れて広がったと思われる。そしてアカホシゴマダラにせよツマグロヒョウモンにせよ昔は生息できなかったこの北の地に(南の地方から見て)しっかり定着しているという現実である。これは紛れも無く地球温暖化がこれらの蝶の隆盛に一役買っていると言わざるを得ないのではないか?(上の写真はツマグロヒョウモンの♂)
先日の新聞に「巨大化する台風」と題する記事があった。地球温暖化で上空の大気は暖められて海水面との温度差は小さくなり、大気は安定して対流活動は小さくなる。(よって台風の発生数は減る) しかし温暖化で大気中の水蒸気は増えて大きなエネルギーに成長し、ひとたび対流(台風)が起きるとそれは巨大、凶暴化するのだという。これがラニーニャ現象と相俟った先の7月最強台風4号だったとの解説である。
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