今日は節分、やっぱり子どもの頃、家族みんなで「おにわぁ〜外!ふくわぁ〜内!」と大声で播いた豆まきの事を思い出す。住んでいた国鉄官舎の玄関の戸も勝手口の戸もいっぱいに開けて、うず高く積もった雪の壁に向かって豆を放り投げるのである。外に投げる豆はもったいないので少ししか播かない。それでも翌朝は早起きして外に播いた豆を雪からほじくり出して食べたものである。貧しい家庭だったが、両親はこういうささやかなハレ(晴)の行事を必ずやって、苦しいケ(褻)の生活の中で育てている子どもたちを楽しませていた。
2月に入っても相変わらず春の陽気が続いている。今日も朝食を食べてから家に閉じこもっているのがもったいなくて引地川に散歩に出た。さすが土曜休日で公園も川べりの散歩道も人が多い。川面の冬鳥たちも忙しく泳ぎ廻りながら餌をついばんでいた。
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