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最後の更新は1月31日

2007年1月30日(火)快晴
もう春かしら?

 つい先日、「とぉ〜しのはぁ〜じめのためしぃ〜とてぇ〜♪」と、まさか声に出しては歌わず、心でつぶやいてたばかりなのに、もう明日で1月が終わってしまう。新しく買った3年日記の2007年1月最初のページが「1月の予定」欄で、まさに元旦の朝、お屠蘇で紅くなった顔をさらに緊張で赤らめて第1ページに記したものである。「1年間の計画をたてる。スタートの月とてだらだらと過ごさぬよう注意すべし」 
 それが、今日起きたのは午前10時である。目を覚ますとカーテンの隙間からキラキラと日の光が射していて、もうこれだけで何やら威圧されて胸苦しい感じになった。いくら年の初めだからと言って予定欄などに変な決意は書かないことが肝要である。
 年間の計画もまだである。いろいろな方面からの行事予定は飛び込んで来て手帳に書き付けるのだが、自分自身の今年の目標がこうで、これを達成するためのプロセスをこうして、というスケッチが何も出来ていない。「1月の予定」欄によれば、明日1日で年間計画を・・・?
 それで邪念の払拭のためと、外のあまりの陽気の良さで、さっと朝食を済ませて近くの引地川にバードウォッチングに行った。多分3月下旬頃の春の陽気である。1月になって何回かここにバードウォッチングに来た。昨年12月にある計画の参考にと教育センターのN先生からお借りした資料の中に「藤沢の鳥」という冊子があり、これを読んでとても興味を引かれたことと、以前、私のこのホームページを訪問された方が「<おやじ小屋から>に触発されてバードウォッチングをやり始めました」と言われたことからである。こんな有難い方がいらっしゃるならあやふやな事は書けないし、「こりゃ大変だ!」と野鳥の勉強をし始めた訳である。
 上天気のせいで、川べりの公園には幼児を遊ばせている若い母親達が集まって明るい声を上げていた。川面も明るく澄んでもう春のせせらぎである。
 コガモ、カルガモ、コサギ、ハクセキレイ、そして遊水地のアシハラには、モズ、スズメ、ムクドリの群れ、さらに大庭城址の森の上空にはタカ科のノスリが舞っていた。10日程前に大庭城址の散歩で見かけたホバリング(停飛)していた鳥はチョウゲンボウではなくて、このノスリだったのかも知れない。(左の写真:見える〜?)
 寒い時に見かけたオシドリやハシビロガモ、オナガガモは今日はいなかった。太い大きなウナギを天に向かって何度も揺さぶり落とすようにして呑みこんでいたカワウも見かけなかった。カワセミのいる遊水地の水辺に目を凝らす。双眼鏡でも丁寧に探ってみる。残念、今日はお休みである。
 遊水地のカワセミに会えなかったので、車で茅ヶ崎里山公園まで足を延ばした。谷地を少し下って芹沢の池に行く。ここは休日になるとカワセミ狙いのカメラマンがまさに列をなして太いレンズを並べている。今日は、たった一人しかいない。「出ましたか?」と聞くと、「ダメ、午前中からずっと待ちぼうけ。こんな絶好の日和なのにねえ・・・」と溜め息混じりの答えである。
 ぶらぶらとさらに谷戸を下る。田んぼの向こうのハンノキの冬芽も、今日の日射しで一気に開花したようである。「もう、春かし ら?」である。













2007年1月31日(水)晴れ(春の陽気)
カワセミの嘆き

 今日はまあまあの早起きで(いつも昨日のように寝ている訳ではない)、起きがけにテレビをつけると、東京、神奈川の最高気温は17度、「春本番の陽気で、サクラが満開の頃の気温となるでしょう」と予報官がニコニコ顔で喋っている。上天気の予報を何も辛そうに喋ってくれとは言わないが、この冬の気温は異常である。恐らく深刻な事態の予兆だと思っている。続いて雨の新潟市の中継映像が出て「新潟の今日は雨か雪。しかし積雪がなければ104年ぶりの1月の積雪0の記録です」とアナウンサーが言っている。
 気象庁は、この暖冬はエルニーニョ現象で、日本海側は少雪が続くと言っている。果たしてエルニーニョのためだけなのだろうか?今世界規模で問題になっている地球温暖化の影響が大きく出始めたのではないだろうか?
 エルニーニョ現象の気象庁判定は、太平洋中央部からペルー沿岸の海面水温が過去30年間の月平均より0.5度以上高く、それが半年以上続いた時、である。しかし、昨年12月の世界の平均気温は、過去116年間(1891年の観測開始以来。だからもっともっと以前から)で最も高くなった。これはそう長くないスパンで繰り返されているエルニーニョ現象だけでは説明できない現象である。そして今夜のニュースでは、今月(2007年1月)の平均気温は全国13地点(新潟を含む)で過去最高を記録した、と報道された。北日本の1月の気温は平年よりは2度も高いという。朝の「新潟104年ぶり積雪0」のニュースもその通りとなった。
 夜7時のNHKニュースを見ていたら、おやじ山の麓の長岡市営スキー場が映ってビックリした。お世話になっているYさんが画面に映って「せっかく地震で駄目になったゲレンデを整備したのに、まだこの冬は1日も営業していない」と緑色のゲレンデをバックに喋っていた。
 東京の今年の梅の開花は1月18日、平年より11日早いという。我が家の猫額庭の紅梅開花(1輪)は1月28日、昨年の日記を見ると残念ながら開花日は書いてないが2月2日の日記欄には「まだ蕾」とあるから、やはり1週間以上は早いと思われる。
  とは言うものの、あまりの陽気に誘われて昨日見られなかったカワセミに会いに再び里山公園に行った。今日は、いた!。昨日の待ちぼうけカメラマンも今日はファインダーを覗き続けながら「ええ!くそ!」「チチチ、そこそこ、じ〜とネ・・・」と訳の分からぬうめき声を上げながら頻りにシャッターを切っていた。ドでかい白望遠レンズの脇で、手のひらサイズのデジカメで撮ったカワセミが今日の写真である。カワウも来た。これらの鳥たちが安心して棲める地球環境が、果たしていつまで続くのだろうか?