つい先日、「とぉ〜しのはぁ〜じめのためしぃ〜とてぇ〜♪」と、まさか声に出しては歌わず、心でつぶやいてたばかりなのに、もう明日で1月が終わってしまう。新しく買った3年日記の2007年1月最初のページが「1月の予定」欄で、まさに元旦の朝、お屠蘇で紅くなった顔をさらに緊張で赤らめて第1ページに記したものである。「1年間の計画をたてる。スタートの月とてだらだらと過ごさぬよう注意すべし」
それが、今日起きたのは午前10時である。目を覚ますとカーテンの隙間からキラキラと日の光が射していて、もうこれだけで何やら威圧されて胸苦しい感じになった。いくら年の初めだからと言って予定欄などに変な決意は書かないことが肝要である。
年間の計画もまだである。いろいろな方面からの行事予定は飛び込んで来て手帳に書き付けるのだが、自分自身の今年の目標がこうで、これを達成するためのプロセスをこうして、というスケッチが何も出来ていない。「1月の予定」欄によれば、明日1日で年間計画を・・・?
それで邪念の払拭のためと、外のあまりの陽気の良さで、さっと朝食を済ませて近くの引地川にバードウォッチングに行った。多分3月下旬頃の春の陽気である。1月になって何回かここにバードウォッチングに来た。昨年12月にある計画の参考にと教育センターのN先生からお借りした資料の中に「藤沢の鳥」という冊子があり、これを読んでとても興味を引かれたことと、以前、私のこのホームページを訪問された方が「<おやじ小屋から>に触発されてバードウォッチングをやり始めました」と言われたことからである。こんな有難い方がいらっしゃるならあやふやな事は書けないし、「こりゃ大変だ!」と野鳥の勉強をし始めた訳である。
上天気のせいで、川べりの公園には幼児を遊ばせている若い母親達が集まって明るい声を上げていた。川面も明るく澄んでもう春のせせらぎである。
コガモ、カルガモ、コサギ、ハクセキレイ、そして遊水地のアシハラには、モズ、スズメ、ムクドリの群れ、さらに大庭城址の森の上空にはタカ科のノスリが舞っていた。10日程前に大庭城址の散歩で見かけたホバリング(停飛)していた鳥はチョウゲンボウではなくて、このノスリだったのかも知れない。(左の写真:見える〜?)
寒い時に見かけたオシドリやハシビロガモ、オナガガモは今日はいなかった。太い大きなウナギを天に向かって何度も揺さぶり落とすようにして呑みこんでいたカワウも見かけなかった。カワセミのいる遊水地の水辺に目を凝らす。双眼鏡でも丁寧に探ってみる。残念、今日はお休みである。
遊水地のカワセミに会えなかったので、車で茅ヶ崎里山公園まで足を延ばした。谷地を少し下って芹沢の池に行く。ここは休日になるとカワセミ狙いのカメラマンがまさに列をなして太いレンズを並べている。今日は、たった一人しかいない。「出ましたか?」と聞くと、「ダメ、午前中からずっと待ちぼうけ。こんな絶好の日和なのにねえ・・・」と溜め息混じりの答えである。
ぶらぶらとさらに谷戸を下る。田んぼの向こうのハンノキの冬芽も、今日の日射しで一気に開花したようである。「もう、春かし
ら?」である。
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