きのこ -森の小人たち-
          アミタケ(食) 地方名:アワタケ イグチ科
 正式名アワタケは同じイグチ科のきのこで別に存在するが、郷里長岡ではこれも含めて「アワタケ」とひっくるめて呼んでいたようである。昔から慣れ親しんだ最もポピュラーな食茸で、きのこ探しの入門編とも言える。食菌は一般的に地面がきれいな山に生えるが、アミタケも昔は美しい長岡の松林にたくさん生えていた。それが今では全くの希少種である。
食べ方
 茹でると紫色に変色しつるつるにょろにょろとした食材になる。だからきのこ汁を作って丸い漆塗りの箸などでアミタケをつまもうとすると、滑って床に落としたり、予めこれを予想して慌ててかき込むと「アチチッ!」と口の中を火傷することになる。網状のヒダ(管孔)に熱を蓄えているからである。
 しかしつるつるにょろにょろは、おろしあえにも良く合う。

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