カンボク(2)   肝木   (スイカズラ科)

実は9〜10月に真っ赤に熟しておいしそうだが、苦くて食べられない。
写真のように、鳥も敬遠して真冬になっても残っているが、このように雪に晒されると少しは甘く
なるのではないか、と思っている。(まだ試してないが・・・)すると春になって周りの木々の実
が無くなっている時期、南から北に戻ってくる渡り鳥たちはこの実を食べてくれるのではないか。
つまりカンボクの生存戦略は南への分布ではなくて北へ帰る渡り鳥によって北の地方への勢力分布
を狙っている、と想像するのだが・・・。


分布は千島、サハリン、北海道そして本州では日本海側の湿潤な地方である。

「肝木」と書いて、その意味は不明らしいが、枝に香気があり、花にも甘い香りがある「甘木」だと思っている。


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