エンレイソウ  延齢草  (ユリ科)

雪国の山では至る所に生えているが、ちょっと妖しい雰囲気のある植物である。
3枚の大きな葉と紫色の小さめの花が持つ何やら静謐で秘めた感じが、一種妖艶な感じを醸し出している。
おやじ山では「カタクリの丘」の際に群生している。



さらに一言
薬効があり中国では胃腸薬として用いられていたという。だから「延齢草」か?「艶麗草」と書いてある図鑑もある。
一見慎ましやかに咲いているようであるが妖艶な雰囲気の姿は「艶麗草」の方が似合っているようにも思われる。
しかしいずれにせよ名前の由来は良くわからない。

紫褐色の花弁のように見えるのはガクである。
この花が咲くまでに15年かかるといわれている。
この3枚のガクと大きな3枚の葉、そして雌しべは3つに裂け、雄しべの数も6で3の倍数である。
だから属名の「Trillium」は「3を基数にしたユリ」の意。

だがこの植物は、食べると吐き気をもよおす有毒植物です。これも妖艶な女性の特性です。
私はどちらも大好きです。・・?