秋の山     ヤマノイモ   山の芋 別名:自然薯 (ヤマノイモ科)

ヤマイモではなくて、ヤマノイモが正式種名である。おやじ山にはそれこそ山ほど生えている。
数年前にハイキングコース脇の谷川の堰堤工事があったが、そこでブルトーザーを操っていた運転
手さんが、山腹を掘削すると太いヤマノイモだらけだったことに驚いて「この山は自然薯の宝庫だ
てぇ」と唸っていた。
小屋の周りにもいっぱい生えていて、昔は大穴を空けて何本か掘り出したことがある。これで半日
時間を費やしたが、実に旨かったことは言うまでもない。

さらに一言
別名の「自然薯」は自然に生える薯の意味。
秋には黄葉してよく目立ち、この葉を目印にして長い根を掘り出す。
ムカゴ(珠芽)は葉腋に点々と付き、ムカゴご飯などにして食べる。塩茹でして酒のつまみなどにも合う。
同種のオニドコロとの違いは、葉が写真のようにスマートなハート形であること(オニドコロは葉が丸っこい)、葉の付き方が対生(オニドコロは互生)であること、などで区別できる。
なお、ナガイモは本種の改良種ではなく、中国原産の全く別物である。

ヤマノイモ(自然
薯)をトロロにする
とこうなる。お店
で売っているヤマ
トイモやナガイモ
とは粘りも味も雲
泥の差である。
                   前へ 戻る 次へ