秋の山      ミチノクナシ   陸奥梨    (バラ科)
 南蛮山に登る途中の山道脇に生えていた。昔は人家付近の山林内に少しは見られたが、今では絶滅危惧種の扱いである。実の大きさは直径5cmほどの小さな果実だが、食べてみるとたっぷりの甘い果汁が口内に広がって、店に並ぶ栽培梨よりも格段に美味い。
 春早く、3.5cmほどの白い花をたくさん咲かせる。
さらに一言
 2011秋に島根県の山に入って森林調査の仕事をした。その折、いくらか標高のある山道の脇に生えていた本種とそっくりなナシの木を見つけた。鈴生りの実がついていて、食べた時の美味しさが忘れられない。(下はその写真である)


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