日常の山の手入れは鎌を使った小まめな作業だと思っている。刈り払い機で一気にブッシュをなぎ倒す
ことは簡単だが、素人では瞬時に有用木や目を楽しませてくれる草花を選別して刈り残すことは困難で
ある。
時間と体力は消耗するが、大鎌、ボサ刈り鎌、草刈り鎌、などを使って丁寧な作業を心がけたい。
大鎌(山林鎌) 写真左の大鎌はかなり手荒く扱っても 決して刃こぼれしない。 柄はすでに手垢で黒光りして、持って しっとりと手に馴染む。 いつも使っている愛用鎌で、これを持 っておやじ山をぶらついているだけで 何やら仕事をした気分にしてくれる。 |
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鉈鎌 草刈り鎌 ボサ刈り鎌 赤いテープの巻いてある鉈鎌は、刃を厚くしてあって、雑木を根元から叩き切ることもできる。 他の2本はボサ刈りに使うがしっかり研げば手指ほどの雑木は容易に刈り取れる。 ピンクテープの小鎌は山菜用に使うもので、お愛嬌で仲間入りさせてもらった。 |
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測量鎌 熊本県伝統工芸士の川村勝行(則光) 氏は、確か「測量鎌」と言った。熊本県 の森林調査の仕事で人吉市を訪れた 際、ひょいと立ち寄った鍛冶蔵が林業 刃物を扱う「則光刃物店」だった。我々 が「森林調査の仕事で来た」と言った 途端、鍛冶の手を休めて、この鎌を是 非使ってくれと、押し付けられた。 |
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山の仕事道具-斧に続く | |