春の山   エゾツリバナ  蝦夷吊花  (ニシキギ科)

一度見たら忘れられない花で、姿・形からぴったりの名前である。
おやじ山には普通にみられる落葉低木で、ツリバナの日本海要素である。
花の後に長い柄にぶら下がった果実を結び、秋、赤く熟して5片に割れた殻の中から赤い種子(仮種
皮)が現れる。その美しさに思わず溜め息を漏らしてしまう。


さらに一言
北海道および本州の日本海側の木でツリバナに比べ葉や果実が大きい。
また同種のマユミの果実と似ているが、マユミの果実は4個の稜があり(ツリバナは球形)熟すと4裂(ツリバナは5裂)する。
木は印鑑の材や寄せ木細工、こけしなどに使われるという。
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