春の山     チゴユリ  稚児百合  (ユリ科)

早春のカタクリの時期が終わると、このチゴユリの花の絨毯にとって変る。花は小さく目立た
ないが群生して咲いていると見ごたえのあるお花畑である。
少し薄暗い林床を好むようである。シトシトと春雨に当っている時などは、ますます項垂れて、
この純情可憐さがたまらないのである。



さらに一言
和名の「稚児百合」は可憐で小形の花のイメージから名付けられた。

草丈はせいぜい30cmで花の大きさも1cm〜1.5cmである。

6枚の白い花びらが必ず首を垂れて下向きに咲く。これがはにかんで下を向いている幼児のイメージにピッタリなのである。


  ----春の山 --------