ツノハシバミ  角榛  (カバノキ科)

雪解けを待っていたかのように、葉が展開する前に花が咲く。
雄花は多数穂状に集まって枝にぶら下がり、雌花は数個が頭状に集まって咲く。真っ赤なイソギン
チャクの様である。面白いことに、春が進んで葉が展開すると、緑の葉の上に茶色いシミが出る。
果実は底の丸い円錐形で、1つずつ長い嘴状の総苞に包まれ、これが1〜4個集まってつく。昔は
「カシマメ」と呼んで喜んで食べた。




さらに一言
長い総苞を「角(つの)」に見立ててツノハシバミである。
ハシバミ属の果実は昔から食用にされ、ヘーゼルナッツはヨーロッパ原産のセイヨウハシバミの果実である。