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2018年6月8日(金)曇り
おやじ山の春2018(プロローグ)
 昨日(6月7日)の夜、信州経由でおやじ山から藤沢の自宅に戻った。88日ぶりの帰還である。

 今年の冬は数年ぶりの大雪で、3月12日の山入りの日は、見晴らし広場から望む長岡の街は白一色で、おやじ小屋の周りもぶ厚い残雪で覆われていた。しかし山を下りた昨日は、まるで真夏の日差しで、おやじ山の山肌は濃い緑に包まれて、まさに蒼翠にして滴るが如き夏山に変貌していた。帰路に立ち寄った信州中野一本木公園のバラも、大量の花びらが大地に敷き詰められて、既にバラの季節は盛りの春から終焉の夏に移ったことが実感できた。

 この88日間、季節という時間と共に過ごしたおやじ山だったが、実にいろいろな出来事があった。雪融け直後の満開のカタクリや春雨に煙るタムシバの花に目を細め、フキノトウ、コゴミ、ゼンマイ、ワラビと次々に萌え出る山菜採りに興じ、例年のおやじ山フクロウの子育てに一喜一憂し、クロサンショウウオやモリアオガエルの産卵に驚嘆し、更におやじ小屋ゲストハウス造りに応援に駆けつけてくれた仲間と共に精魂を尽くした。
 そして何よりも感謝しなくてはならないのは、地元長岡のsさんご夫婦や麓の村のNさんらの限りないご親切に支えられておやじ山暮らしが成り立っているということである。この人達の存在が無ければ、到底88日間の長逗留など出来るわけはないのである。


 今回もまた、春の山入りをスタートした3月から日にちを遡って、「おやじ山の春2018」を綴っていきたいと思う。
(親フクロウの写真は酒井さん撮影)

 

おやじ山の夏2018 フォト・トピック
2018年6月18日(月)曇り
おやじ山の夏2018 フォト・トピック(おやじ小屋、花々に囲まれて)
 山入りした昨日(6月17日)は夜も遅くなって小屋泊まりを諦め、見晴らし広場に停めた車の中で寝た。そして今朝、シュラフやエアマット、当面の所帯道具を背負って小屋に行くと、おやじ小屋はピンクのコシジシモツケソウや真っ白なオオバギボウシの花に囲まれていた。

(6月22日朝のNHKラジオが「今日の誕生日の花はソモツケソウです。花言葉は『いつか分かる変化』です」と言っていたが、はて?どういう意味だろう?

<7月日記に続く>