おやじ山の秋2016
2016年9月16日(金)曇り |
おやじ山の秋2016(山入りの日) |
藤沢の自宅を午前7時に車で出発した。そして圏央道~鶴ヶ島JCT~関越道とひた走って国境の長いトンネルを越え、越後湯沢ICで高速道路を下りた。国道17号線を走って塩沢の町に入り、青木酒造の直営店で「鶴齢」を買うためである。
鶴齢はここ出身の友人のT君から教えられた酒で、「地元では○海山など誰も飲まないよ。みんな鶴齢だね」と一押しで、なるほど飲んでみたら「・・・!!」と唸らされた淡麗辛口の銘酒だった。青木酒造は、江戸時代「北越雪譜」の著書で知られた越後が生んだ才人鈴木牧之の子孫によって経営され、創業以来300年(創業は享保2年)の老舗蔵元である。
ところが店に行って古い格子戸に手を掛けても戸が開かない。閉店の看板も掲げてないので休みではないようだが、仕方なく道路向かいの土産物屋で鶴齢本醸造(税込2,052円)を1本仕入れた。これですっかり安心した気持ちになっておやじ山に向かった。
長岡の山はまだ夏の風景だった。見晴らし広場に車を停めて、ぐるり山を見渡しながらおやじ小屋への山道を歩いたが、木々も青々として秋の気配はなかった。
早速小屋に入って大型リュックを肩から下ろし囲炉裏に火を焚く。「ああ、帰って来たなあ」とホッとする瞬間である。
夕方、外のデッキで鶴齢を飲みながら飯を食っていると、何と、顔のすぐ脇をムササビが飛んで行った。こんな間近でムササビを見たのは初めてである。俺に挨拶に来たのだろうか。
夜は雨になった。 |
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