2014年7月3日(木)晴れ |
東日本大震災ボランティア(モアイ像に希望を託して) |
昨日(7月2日)午前2時に自宅に着いた。6月21日に藤沢を出発して宮城県南三陸町志津川に入り、正味9日間の震災復興支援のボランティア活動を終えて帰って来た。
1年前にも同じ南三陸町志津川に行ってボランティア活動に参加したが、その場所が今どうなっているのか、実際自分の目で確認したい気持ちもあった。詳しくは6月日記に譲るが、実際ため息が出る思いだった。自宅に戻り、久々に観るテレビや新聞は、中央政治のゴタゴタと首都圏の喧騒とで満ち溢れていたが、残念ながら東北の復興と人々の苦しみ、悲しみは昨年と同じに取り残されたままになっているようだった。
確か今の日本国首相は「東北の復興無くして、日本の再生なし」と豪語した筈だが、他にうつつを抜かしているうちにすっかり東北を忘れてしまったように思える。
しかし今回も、地元南三陸町の人たちからは、微力な俺たちへの限りない優しさと深い感謝の恩を受けた。そして今年も、同じボランティア仲間との嬉しい再会を果たし心からの旧交を温めることができた。
そして今回の滞在期間中には、通常の農業支援や漁業支援の他に丸太をチェーンソーで彫り刻むモアイ像作りをやらさせてもらった。過去のチリ地震でやはり津波被害を受けた南三陸町は、チリ共和国から友好の絆の証としてモアイ像を贈られて町のシンボルとなっているが、(この像は今回の大津波で頭と胴体がバラバラになってしまった)思わぬ仕事で俺の処女作1体を完成させることができた。そしてモアイ像の背面には希望を託して、「祈 復興」とチェーンソーで彫り刻んだのである。
(6月日記「東日本大震災ボランティア」に続く) |
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