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2013年11月10日(日)曇り
おやじ山の秋2013(プロローグ)
 3日前(11月7日)に藤沢の自宅に戻りました。今回は42日間のおやじ山暮らしでした。家に着いてから昨日までバタバタと山暮らしのあと片付けに追われて、今日はようやくホッと一息つくことができました。
 しかしまだテント生活の習慣が抜けずに、畳と布団の上で寝るのにイマイチ身体が馴染みません。今朝も午前5時前には目が覚めて、「何ともったいないことか!」と悔やんだ次第です。カミさんはせせら笑いながら「いっその事、外にテントを張って寝た方が良く眠れるんじゃない?」と嘯(うそぶ)くし、「帰りましたメール」を送ったKさんからも、「時差ボケってよく聞くけど、山ボケってのもあるのね」と半ば感心したような返信が来ました。

 また「9月日記」に遡っておいおい「おやじ山の秋2013」を綴りますが、今年の秋は異常づくめでした。昨今報じられている全国的な異常気象もそうですが、山の木の実の大豊作もまさに異常、反対にキノコは全くの不作年で、これほど山にキノコが見当たらない年もここ10年来記憶にありません。
 毎年漬物樽で持ち帰るほど採れるお雑煮用の塩漬けキノコは、今回はタッパに収まるほどの収量しかなかったですが木の実だけは大収穫で、美しいピンク色を楽しむガマズミ酒や猿酒にあやかったサルナシの焼酎漬、ナツハゼ、サンカクズル、アケビ料理と全くその処理に大忙しでした。
 

 里では柿もよく実ったようでした。有難いことにテントを訪ねて下さる地元の方々から多くの差し入れがあるのですが、今年はとりわけ柿の実をたくさん頂戴しました。俺とカミさん二人だけではとても食べきれず、友人達におすそ分けしてもまだ残って、自宅に帰って早速干し柿作りに励んだ次第です。
 下の歌は、久しぶりに目を通した今朝の新聞に載っていた歌です。そして写真はおやじ山の麓にある柿の木ですが、なる程、ふるさとの秋風景には柿の木が本当によく似合います。

            ふるさとを捨つる勿(なか)れと柿赤し  (山崎みのる)