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2011年9月27日(火)雨のち晴れ
おやじ山の初秋2011(プロローグ)
 一昨日(25日)の夜、およそ20日ぶりにおやじ山から藤沢の自宅に戻った。29日から島根県の森林調査のバイトが入って、その準備のための一時帰宅である。

 今回のおやじ山入りは9月5日(月)、残暑厳しく30℃を超える夏日が続いて山仕事は難渋したが、21日の台風15号が本土直撃をした後は、おやじ山の気温は一気に10度台に下がってすっかり秋の気配になった。
 
 今回はわずか20日間ほどの山暮らしだったが、途中、恒例の「千楽の会」の稲刈りと「かやぶきの家」での愉快な宴会があり、また村上の山に入って森林調査の仕事をしながら、広大な越後平野に黄金色になびく素晴らしい稲穂の風景や、日本海に落ちる真っ赤な夕陽に震えるほどの感動を味わいもした。

 そして25日、ようやく晴れ上がった秋空の下、忘れ難い数々の思い出と小屋で過ごした道具類を大型リュックに詰め込んで山を下りた。
 そんなおやじ山暮らしの様子を、これから綴っていきたいと思います。



おやじ山の初秋 2011
2011年9月5日(月)曇り、夜から雨
おやじ山の初秋2011(山入り)

 昨4日の日曜日、台風12号が日本海に抜けたとの報道で、午後3時過ぎに藤沢の自宅を車で出発した。やっぱり嬉しくて、ルンルン気分で関越道をひた走って、午後6時半に関越トンネル手前の谷川パーキングエリアに車を停めた。そしたらいきなり大きなサイレンが鳴り響いて、トンネル手前の信号機が赤く点滅している。スピーカーからは進入禁止のアナウンスで、新潟県側の出口で災害発生だという。間一髪でトンネル内に閉じ込められなくて済んだ。良かった!

 
午後9時には開通したが、腹を括って今朝まで谷川PAで仮眠し、午前9時におやじ山に入った。自然観察林内のあちこちに「ハチ注意!」の看板が下げられていて、今年は森林組合の人たちが自然観察林の下刈り作業をやってくれていたが、何人かがハチに刺されたのかも知れない。

「ただいま!」とおやじ小屋に向って大声で挨拶する。いつもの事だが、この瞬間がちょっと胸が詰る感じがする。
 今日は、湧き水を受けてる酒樽の中を綺麗に洗って、浄化用に入れてある竹炭を新しい炭に入れ替えた。

2011年9月6日(火)雨〜曇り
おやじ山の初秋2011(山入り)

 先ずは小屋暮らしのインフラ整備で(恥ずかしくてインフラなどと言えるほどの設備はないけど・・・まあ・・・)、止まっていた谷川水道を修復。斜面を下りた所で繋いでいたゴム管を外して泥を吐き出させて水道開通。万歳!

 それから、おやじ山自慢のミョウガが一杯出ていて、日頃お世話になっている長岡きのこ同好会のSさん宅にいくらか届け、新潟の次兄にも宅配便で送った。

2011年9月7日(水)曇り
おやじ山の初秋2011(嬉しい客人)

 これから本格的なキノコシーズンに入ると、地元の人たちは勿論、遙々遠方からも多くの友人達がおやじ山に来てくれる。そんな人たちを迎えるために精出して山を整備するのだが、今日は早速ブナ平の分れ道からおやじ小屋までの山道の草刈りをした。

 午前中の作業を終えてからのんびり昼食を摂って、さて午後の草刈り作業だと刈払い機を担いで歩き出したら、知らない人が山に入って来た。「あれ?見たことない人だなあ〜?」と訝っていたら、向うから「関さんですか?」と言う。「はて誰だろう?」とお聞きしたら、今度新しく赴任してきた東山ファミリーランドのW場長さんだった。「あれあれ、こんな所までお越しくださって」と慌ててお茶を用意し、3、40分程話し込んだ。
 この秋最初の客人が場長さんで、嬉しかったなあ〜。

 午後も草刈りをしてびっしょり汗をかいたので、ドラム缶風呂を清掃して水風呂に入ることにした。何しろ谷川水道が開通したので水汲みもすごく便利である。ところが水汲み途中で水が止まってしまって、ああ残念!ドラム缶風呂は明日に持越しである。

2011年9月8日(木)曇り
おやじ山の初秋2011(ドラム缶の水風呂)

 昨日は谷川水道が止って悔しい思いをしたので、今日は朝一で谷川上流の取水口まで行って修理をした。
 見るとザーザー流れている谷川の中に置いてある取水バケツに一杯泥が溜まっている。綺麗に泥を洗い流して水道開通。今日は山道の草刈りも完了して、これでキノコ採りに山に入る人も気分良くおやじ山で過ごせると思う。

 そしていよいよガチャポンプでドラム缶に水を張って、待望の水風呂入浴である。「わ〜冷た〜い!でも、気持ちいい〜!」まあ、仙人とは程遠いはしゃぎ様だったけど・・・