春の山   アズキナシ  小豆梨  別名:ハカリノメ・ヤマナシ (バラ科)

ブナ平とおやじ小屋へ向かう分れ道の脇に生えていて、「はて、何の木だろう?」と長年思ってい
た。ところがよくよく見ると、おやじ山にはあちこちに生えていて、ひょんなことからアズキナシ
(別名、秤の目)と分かって胸のつかえが下りた。2011年の春にはあらゆる花木が大量開花となっ
たが、このアズキナシも木が真っ白くなるほど花を咲かせた。
秋には赤い実が山道に散らばり落ちて、パチパチとこの実を踏みしだいておやじ小屋に向かうので
ある。





さらに一言
果実が梨の果実に似て小さいので「小豆梨」である。別名「秤の目」は、新枝に並んだ皮目を秤の目盛りに見立てた名である。
材質が良くて炉縁縁(ろえんぶち)と言われ、サクラやケヤキと並んで囲炉裏の縁には最高の木材である。強い火の熱にも耐えて年々光沢が増してくるという。






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