マルバマンサク  丸葉満作  (マンサク科)


3月末、まだ山にぶ厚く雪が残っている時期、雪にどふりながら(どふる:雪に足をとられる、という意味
の長岡弁?)汗だくになっておやじ小屋へ向かう途中、いの一番に出迎えてくれる花木である。
日一日と春めいて来たとはいえ、それでも白銀と薄茶色のくすんだ風景の中で、まるで金糸卵のよう
なチリチリの可愛い花びらに出会うと、春を迎える喜びに胸が沸き立つのである。









さらに一言
<別名:黄桜>
春一番の花。
よって名の由来も「先ず咲く」からだという。
花を枝一杯につけることから豊年満作の「満作」からだという説や、花びらが貧弱で、しいなと見て凶作を連想し、その反対語として「満作」の名を選んだ、という説もある。(アシをヨシと呼ぶように)
しかし実際は数年に一度しか大量開花とならず、さらに近年(おやじ山では2008年から)全国的なマンサクの葉枯れ被害で花付きが悪くなっている。(しかし2011年は、久々の大量開花だった)
太平洋側のマンサクに比べ日本海側のマンサクは葉身の上半部が丸いので「丸葉マンサク」である。
 また、マルバマンサクの中で花びらの基部が赤い種を「ニシキマンサク」といい、数は少ないものの、おやじ小屋に向かう山路とホオノキ平に向かう北尾根の登山道に生えている。(下2枚の写真)