きのこ -森の小人たち-
        シャカシメジ(食) 別名:センボンシメジ キシメジ科
 近頃激減しているきのこだそうだから、おやじ山の貴重種である。ホンシメジより少し時期が早く、アカマツの混じったコナラやミズナラの林に出る。太い基部から数十本が株状になって束生し、採るとずっしりと重く幸福感に浸される。出始めの幼菌がお釈迦様の螺髪に似ているのでシャカシメジである。
 単独での株は少なく周りに何株か生える。一株見つけたらよくよく目を凝らして辺りを探すことである。
食べ方
 味は本シメジ同様特級品である。そう太くない軸(柄)の歯ごたえも実にいい。油を使った料理でも、あっさりした汁物(すまし汁)や土瓶蒸しでも合う。
 いつもそうだが、私は里芋を入れたきのこ汁にして食べる。他のきのこをたくさん入れた鍋の中でもシャカシメジは味と歯ごたえでしっかりその存在感を示してくれる筈だ。
 きのこ飯やバター炒めも良い。


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