秋の山      ツルウメモドキ   蔓梅擬き   (ニシキギ科)
雌雄異株のつる性の木で、雌株には美しい果実が群がってつく。しかしこの赤い実も、初期にはミカン色の果皮に包まれて「はて?何の実だろう」となる。そして晩秋の頃、この果皮が3片に裂け、中から紅色の実(仮種皮)が現れると「な〜んだ、生花の蔓だあ〜」と相成るのである。
葉の落ちつくした蔓に赤と黄色の見事なコントラストでこの実が群がる頃には、越後では雪の便りが聞かれるようになる。
さらに一言
 この枝(蔓)を切り取って家での飾りにするには、このままではパラパラと実が落ちてしまう。そこで考えたSさんの発明は、「ヘアースプレーをかける!」である。
 なるほどやってみたら、コーティングしたような光沢が出て、ひと冬しっかりと飾ることができた。
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