オヤマボクチ
雄山火口
別名:山ごぼう
(キク科)
郷里の越後では「山牛蒡(ヤマゴンボ)」又は「ゴンパ」(ゴボウの葉っぱの意)と言って春の若菜を採ってきて、越後名物笹団子のもち草として使う。夏には草丈が1m〜1.5mほどにもなるが、越後の人はこの植物の有用性を知っているので、草刈りの時には刈り残しておく。
葉の裏が綿毛を含んだ繊維に覆われているので、若いうちに採取・乾燥し、板の上で棒で叩いて綿毛のみを残し、蕎麦を打つときの繋ぎに利用した。またこの綿毛に火打石から飛ばした切り火を点火させたことから「山火口」(ヤマボクチ)と言った。
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