秋の山     ノコンギク   野紺菊  (キク科)


 野紺菊と言うが、花色は紺に限らず実に様々で濃い紫色から白っぽいものまでバライティに富ん
でいる。ノコンギクの母種はチョウセンノコンギクで朝鮮半島や中国に分布している。この仲間に
は変種や亜種が非常に多いといわれているので、他の野菊との区別がなかなか難しい。
 しかし本種は秋の野菊の代表選手で、おやじ山の秋を慎ましやかに
彩ってくれる無くてはならな
い花である。


さらに一言
名前の由来は、野に生える紺色の花だが花色は様々である。カントウヨメナやユウガギクに似ているので花色だけでは判別できない。葉が他のものよりざらつくこと、花が終わった後、ノコンギクではタンポポのような冠毛(毛状に変化したがく片)の球が残るが、カントウヨメナやユウガギクでは果実がむき出しになって冠毛が目につかないこと、などで区別する。

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