秋の山   オオバクロモジ  大葉黒文字 方言:トリコシバ  (クスノキ科)

おやじ山には多い木で、マルバマンサク同様雑木林の中で代表的な低木層を形成している。山の手
入れでは除伐の対象木だが、伐ると実に良い香りがする。昔の山仕事では
クロモジの小枝を折って
口に入れ、英気を養ったと言われている。
この芳香はリナロールなどの精油成分を含んでいるため
である。高級爪楊枝の材料だが、長岡では「トリコシバ」と呼んで、昔は生木で燃える焚き付けに
利用していた。秋には艶のある見事な黄葉となる。

さらに一言
クロモジ(黒文字)の由来は、この木が成木になると幼木時に緑色だった木肌が下の写真のように灰黒色に変わり、表面に白い斑点が出る。これが樹皮に文字を書いたように見えることからの命名。
雪国産は太平洋側のクロモジよりは葉が大きいので種名に「大葉」が付く。
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