秋の山   ウリハダカエデ(1)  瓜肌楓  (カエデ科)

 秋も深まるとウリハダカエデの艶やかな大きな黄色い葉がおやじ山を彩る。晴れた日には辺りが黄
金色に染まるし、曇や雨の日でもこの木の周りは明るい感じがする。個体によって黄葉する木と紅葉
する木とがあるが、もみじの初期は全て黄色からスタートするようである。
 おやじ山にはとても多い木で、山の手入れの時には邪魔くさくて幼木を何本も伐採してしまうが、
写真のような黄葉した成木を見ると、もっと大事にしてやろうという気になる。この木の皮は丈夫な
ので、昔は荷縄や蓑を作るのに使われたと言う。

さらに一言
 若木の樹皮がマクワウリの果皮に似ていることから「瓜肌カエデ」である。 樹高は8〜10mの小高木である。
 果実は翼果で下の写真のように連なり、風でヘリコプターのようにくるくる回りながら飛んでいく。


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