ケアブラチャン　　毛油瀝青　方言：クロヂシャ　　（クスノキ科）

アブラチャンの変種で日本海側に生える。母種との区別点は、葉の裏の中央脈沿いに毛があることである（アブラチャンは無毛）。樹皮は油を多く含み生木でも良く燃える。チャンとは瀝青（ピッチやコールタールの総称）のことで「アブラチャン」で「油油」ということになる。その名の通り種子や樹皮の油は灯火用にされた。また材が強靭で昔はこの木で輪かんじきを作った。

早春に咲く黄色いアブラチャンの花はダンコウバイによく似ているが、ダンコウバイは花序が無柄、アブラチャンの花序には柄がある。 　また晩秋には見事なレモンイエローに黄葉する。

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