この剣鉈は仕事道具というよりは、山の遊び道具のようなものである。マタギの里、旧秋田県北秋田郡
森吉町(現、北秋田市)で代々鍛冶屋を営んでいるご主人の西根登さんに作っていただいた又鬼山刀(マ
タギナガサ)である。
何年か前、NHK秋田放送局のラジオ番組で西根登さんがマタギの生活やそこで使う山刀(ナガサ)の
お話しをしていたのを聴き、直接西根さんにお電話して作ってもらうことにした。
剣鉈<又鬼山刀(マタギナガサ)> (両刃) 刃渡り:8寸(24p) 柄長:17p 鞘:秋田杉の特製鞘 通常の剣鉈は片刃のほうが使い勝手 が良いが、万能鉈として使えるように 両刃で作ってもらった。しかし8寸の両 刃はかなりの重量感がある。 西根鍛冶店 (旧秋田県北秋田郡森吉町前田) 西根 登 作 |
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剣鉈<又鬼山刀(マタギナガサ)> (片刃) 刃渡り:7寸(21p) 柄長:16p 鞘:秋田杉の特製鞘 これも登さんに製作をお願いした特注品である。 山刀ではちょうど良い重さでバランスも良い。山菜採りの時や森林調査の仕事でいつも持ち歩いている。 片刃の鉈の刃の角度は先から1/3が鋭、真ん中の部分が中、根元1/3が鈍で打たれているので、刃を研ぐ時もこのように研ぐ必要がある。 西根鍛冶店 (旧秋田県北秋田郡森吉町前田) 西根 登 作 |
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山の仕事道具−チェーンソー/鎌/斧に続く | |