代表的な秋の味覚であるが、近年は低い山ではなかなか立派な実がついた蔓にはお目にかかれない。 私がまだガキの頃、おやじが汽車に乗って上越国境まで出かけて、どっさりヤマブドウをリュック に背負って採ってきたものである。そして発酵させて葡萄酒などにしていたが、こっそり飲んで頬 を赤らめていた。