初夏の山   ウツギ  空木  別名:ウノハナ (ユキノシタ科)

雪国越後では、通常ウツギというとタニウツギのことを差すが、れっきとしたウツギも存在する。
タニウツギはスイカズラ科、ウツギはユキノシタ科でもちろん全く別種である。
昔の小学唱歌、「♪うのはなの匂う垣根に、ほととぎす早やも来鳴きて・・・」のうのはなは本種
である。
万葉集には「ほととぎす 鳴く声聞くや卯の花の 咲き散る岡に 田草(くさ)引く娘子(おとめ)
」という歌がある。



さらに一言
葉の表面には小さな星状毛がたくさん生えていて、ざらつく。
花の中を覗いてみると、小さなコケシ人形のような雄しべが10個、雌しべを取り囲むように並んでいる。

この材は固いので木釘などに用いられる。

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