おやじ山で採れるきのこや山菜を使って、山の中で豪快に作って食べるレシピ紹介です。
昔懐かしいおふくろの味や、野趣溢れるおやじの手料理を思い出して書いたものですが、「こだわり」の
部分は俺自身の郷愁だと思って、どうか大目に見て下さい。
きのこ(おやじ山で採れる雑きのこ5種以上)、里芋、丸ナス、油揚げ、豚バラ肉、ネギ、使用済み食用油、醤油、酒、ダシの素 |
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長岡の丸ナス(果肉が堅くしっかりした歯ごたえ) |
長岡の里芋(土垂れ芋。ぬめりときめ細かさが持ち味) |
秋、きのこシーズンに入ったおやじ山で、気の置けない仲間達が集まって、ワイワイときのこ汁をすすりながらの宴会ほど楽しいことはない。 先ず採って来たきのこの石づきの泥と傘に付いた枯葉やゴミを丁寧に洗い流してから、薄い塩水に浸しておく。 次に里芋の皮を剥いて、大きめに切る。丸ナス、油揚げ、豚バラ肉、ネギなども適当な大きさに切る。 これで食材の準備はOKである。 大鍋に水を張り皮を剥いた里芋を放り込む。ぐらぐらと沸騰して里芋が踊り出して、おおよそ7分目に煮えたところでザーと大鍋の芋を笊にあける。里芋のヌメリをとる訳である。 再度大鍋に水を張り、ダシの素を少し加えて直ぐ豚バラ肉を入れる。シメジ類も水から入れた方が出汁が良く出るようである。湯が沸騰したら水に浸していたきのこと油揚げを放り込み、次ぎに里芋、少し経ってから丸ナスを放り込み、醤油と酒で味を調える。 里芋に菜箸が刺さるようになったら、最後にネギを放り込み、火を止める直前に使用済みの食用油をタラりと垂らして、はい、出来上がりである。 |
おやじ山で収穫したシメジ類(香りと味が抜群で、良い出汁が出る) |
アマンダレ、ナメコ、ムラサキシメジ、とイグチ類(食感とうま味は最高) |
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里芋とナスは、やっぱり地元長岡産に限る。きめ細かくてねっとりとした食感の里芋(土垂れ芋)は、長岡の店でしか手に入らない。ナスも断然長岡の丸ナスである。堅くてしっかりした歯ごたえの丸ナスは、油との相性も良く、きのことバラ肉のうま味を吸い込んで存在感も抜群である。 さらに、ナスと最後に垂らす油はきのこの毒を消すと信じられていて、おふくろなどはこの2品がなければきのこ汁ではない、とまでの信奉者だった。事実、これらがしっかりとしたコクを出す仕掛け人であることは間違いない。 |