震災復旧工事1(岩手県田野畑村明戸海岸) |
2011年3月11日の東日本大震災から6年が経とうとしているが、大津波に襲われた三陸海岸線の 町々には、いまだ復旧工事の槌音が鳴り響いている。これらの姿を見ると、俄かに忘れていた自分 の記憶が呼び覚まされ、復旧・復興までの道のりが遥か遠いと思い知らされる。 左上の写真は、震災遺構として保存された明戸海岸の高さ9mの防潮堤。そして新たに建築中 の新防潮堤は、更に3m嵩上げして12mの高さである。町民達がいつも目にしていた明戸海岸の 美しい海は、この巨大防潮堤に遮断されて姿を消した。日頃海を目にすることで、防災意識もまた 醸成される筈だと思うのだが、果たしてこれで良いのだろうか。 |