フォトアルバム・おやじ山の春2016                           

我がふるさと
 おやじが辛い子ども時代を過ごし、戦争が終わって家族揃って疎開先の秋田から移り住んだ長
岡市青島町(旧古志郡青島村)の我がふるさとである。田圃の向うに一直線に引かれた大川(信
濃川)の堤防が、空と大地とを二分し、その奥の信越線の鉄橋を渡って、蒸気機関車が黒い煙を吐
き出しながら村に近づいて来る風景を見ながら育った。
 春のお彼岸は過ぎたが、墓参りの折に、昔住んでいた家の近くの神社の境内から、再びこのふる
さとの風景を見た。田圃には昔のままの稲架掛けのトネリコの木が並び立ち、空は広く大きく、昔のま
まの姿だった。