山のパンセ(その91)

 新おやじ小屋造り助っ人募集します!

 
 おやじ小屋を訪ねてくれる人達と一緒に歓談したり、そのままゴロリと横になって寝泊りもできるもう一棟のおやじ小屋の建設に、ようやく着手した。もう何年も前からあれこれと構想だけは頭を巡っていたが、必要最小限の資材の購入資金もなく、他の雑事に手間暇を取られたりしてなかなか実行ができなかった。そして重い腰を上げた理由の一つは、残念ながら自分の体力の衰えである。小屋造りにはコンクリートの基礎作りからログ材に使う立木の伐倒、丸太運びと、危険仕事や重量物の運搬などが伴う。今の体力や年齢を考えるなら「もう、今しかない」と決断した次第である。
 そしてもう一つの切実な理由は、俺自身のためである。新しい小屋造りの端緒は来訪者の為の「ゲストハウス」だが、(もちろん、その構想は変わっていない)俺の「終の棲家」にもなる山小屋造りだと気付いたことである。今のおやじ小屋は、2004年(平成16年)に発生した新潟県中越地震で壊れた以前の掘っ立て小屋を、柱と梁だけをそのまま残して造り直した、やはり「掘っ立て小屋」である。つまり早晩、地面に穴を掘って埋めただけの柱は朽ちる運命にある。おやじ小屋を「終の棲家」と考えている自分には、「新おやじ小屋」は必須なのである。

 以下の現場写真は、俺が小屋造りをサボらないためにも、進捗状況を継続的にアップして皆さんにオープンしよう、との考えからです。さらに、新おやじ小屋造りには、俺一人の力ではどだい無理で、やはり皆さんの協力も必要と、参加を期待しているからです
 

1、整地と基礎造り