山のパンセ(その76)

 SEALDsのデモに参加


  YMさんへ

 YMさん、お返事が遅れてスミマセンでした。7月1日の未明におやじ山から藤沢の自宅に着いて、改めてパソコンを開いてメールを読まさせていただきました。メールでご案内いただいたSEALDsの活動や映像ニュースサイトもしっかり拝見いたしました。

 6月18日の朝日新聞「声」欄に載った拙稿『デモに若者がいない悲しさ』が、同時に「朝日新聞デジタル」にアップされて、早速本稿に対して、「(6月14日『戦争法案反対国会前集会』の当日の夜には)渋谷で学生たちがデモしたのに、それを知らなかったとは悲しい」とのツィートがありました、とYMさんからメールで知らせていただきました。<これはちょっと放っておけないという思いがあって>小生のメールアドレスをあれこれと探し当ててメールをした、とも書いてありました。

 YMさん、どうもありがとうございました。それで、昨日の金曜日、SEALDsが<【毎週金曜日】戦争法案に反対する国会前抗議行動>に私参加してきました。
 
 開始の午後7時半少し前に国会正門前に着いて、早速デモの仲間に加わりました。報道関係者がズラリ演壇前に陣取って、本当はもう少し近くで並びたかったのですが、スタッフの人が「はい、学生は前に。学生、前!前!」と、マスコミには「学生」中心をアピールしたい素振りで、老人はすごすごと後ずさりしてしまいました。


 なるほど、6月14日の国会前のデモとは様子が違って、周りは学生とおぼしき若い人たちでいっぱいでした。しかし良く見ると、私のように頭が白い高齢者も少ないながら混じっていて、これは「ちょっといい風景だなあ」と思いました。

 集会の最中に時折強い雨が降って、その度に傘が開いたり、また閉じたりしました。リーダーのマイクに合わせて、その傘やプラカードが国会議事堂に向けて波打ちながらシュプレッヒコールが繰り返されたのですが、やはりここでも「学生らしさ」があって、私にとっては実に新鮮でした。
 先ずプラカードに英語が多いことです。それとシュプレッヒコールの言葉に、いわば伝統的な「戦争法案反対!」「9条守れ!」「安倍は辞めろ!」などの短語の他に、「なんか自民党感じ悪いよね」とか「民主主義ってナンダ」とか、そのうち「ジス・イズ(多分This is )△×□○・・・」という英語のシュプレッヒコールまで出て来て、フレーズが随分長いのです。さすが学生たちはちゃんとついて大声を上げるのですが、おじさんは顎がくたびれ、英語の意味も分からず、ただ「
ジス・イズ
・・(無言)・・・」でした。


 嬉しいことに、主催者の言葉で「今日の集会は雨にもかかわらず、先週金曜日の集会よりは多い参加者です(3000人と発表)」と報告されたことです。そして「来週はもっともっと皆さんで参加者を呼んできてください」と訴えていました。「民主主義は俺たち自身なんだ」「勝手に決めるな」との言葉も強く印象に残りました。若い学生たちの奮起に、心から期待し、応援したいと思っています。
 2015年7月4日
                                                                       おやじ小屋主より
   

 (2015年7月4日 記) 
 
(本稿は、「日記-仙人のつぶやき-<2015年7月4日>」日記から転載しました。)