山のパンセ(その94)

 ピザ窯造りー泥んこ奮闘記ー
                         
 2018年1月28日、30日、2月2日の3日間、名瀬谷戸の会でピザ窯造りをやるというので、参加した。名瀬谷戸の会は森林インストラクター神奈川会のメンバーが中心になって、地元の住民と一緒に竹林の整備や里山の手入れをしている会で、俺も殆ど幽霊会員だが一応メンバーに登録されている。
 ピザ窯はそのうちおやじ山で造ろうと、数年前から構想だけは頭の中をぐるぐる回っていて、例によってそこで止まったままになっていた。そこでこの機会に、ノウハウだけは仕入れておこうとの魂胆で参加に及んだのである。
 28日の初日は「ウンショ!ヨイショ!」とピザ窯の材料である1本70kgの大谷石運び
(60本分!)で終わり、いよいよ30日から組み立てに入った。この日は生憎の雨模様で泥んこになって作業し、何とか形が出来た。そして最終日の2月2日。珍しく関東地方に雪が降って「まさかこんな日に作業が・・・?」と中止を期待して出掛けたが、ピザ窯造りの師匠N先生は「元気」「豪胆」「せっかち」「多忙」というウルフ的人物で、雪などものともせずに突進するのである。ビショビショの足場で、泥だらけになりながら、よくまあ仕上がったものだとN先生のパワーには感心してしまった。
 以下はその3日間の作業手順とピザ窯の仕上がり具合である。
 


 
3列の「基礎」の上に大谷石(15×30×90cm)の土台を乗せる。本来の基礎は砕石+コンクリートが望ましい。

土台1段目。大谷石1列2本づつ3列並べる。

土台2段目。1段目の上に「横に」2本づつ3列並べる。
 
ピザ窯の底。土台の上に1列2本づつ並べる。

1列2本×5列。

ピザ窯火入れ口の加工。
 
前写真で加工した火入れ口。

ピザ窯外枠を破損大谷石で円形に並べる。

ピザ窯2段目を外周から斜に渡す。
 
ピザ窯天井部。

ピザ窯手前の張り出しは部分は30cm。

大谷石組み立て完成(正面)。
 
組み立て完成(側面)。

赤土+セメント(普通の)で泥団子造り。

大谷石の出っ張りハツリと水洗い。
 
泥団子で大谷石の穴ふさぎ。

濡れた稲藁を乗せる(ヒビ割れ防止用)。

稲藁の上に泥団子2層目を塗る。
 
泥団子2層目の上に更に稲藁を敷く。

2層目稲藁の上に仕上げ泥団子を塗る。

仕上げ泥団子をコテで仕上げる。
 
       完成!

最後に記念撮影。後方左がウルフ先生。