山のパンセ(その66)
 長岡大花火

 郷里、越後長岡の「長岡まつり」は、毎年8月1日から3日までの3日間開催される。この祭りの起源は、昭和20年8月1日にかの太平洋戦争で長岡の町が空襲で焦土と化した翌年の戦災復興祭にある。そして今や全国的に有名になった「長岡大花火」は、その長岡空襲による戦災犠牲者への鎮魂の花火なのである。
 2014年8月3日、長岡在住のSさんから長岡花火のお誘いを受けて、まさに何十年ぶりの信濃川河川敷での観覧となった
。そして今年(2014年)は、2004年に市内を襲った中越大地震、7.13水害、豪雪の3つの自然災害からの復興10年目に当たり、復興祈願花火「フェニックス」が大々的に打ち上げられた。『フェニックス』は、花火の中心にフェニックス(不死鳥)に見立てた光跡が現れる尺玉(10号)花火である。そのフェニックスで尺玉2000発が一気に長岡の夜空を焦がし、この夜の観客50万人の度肝を抜いたのである。
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(2014年8月7日 記 )