山のパンセ(その26)

錦繍 野々海高原

 作家宮本輝の小説に「錦繍」というタイトルの本がある。私の好きな小説である。もう20年近く前になるが仕事で山形に行き、その帰りに突然この小説を思い出して蔵王に向った。そしてこの小説の冒頭の舞台になったドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトに乗ったのである。全く偶然であるが、その時ゴンドラから眼下に望んだ紅葉は麓のみやげ店の女将さんさえ数十年に一度という程の見事さで、まさに小説のシーンそのものだった。
 そして2008年の今年の秋、50日をおやじ山で過ごしたが、ある1日気晴らしに117号線を千曲川沿いに車で走って北信州栄村の野々海高原に行った。まさに息を呑むほどの見事な紅葉でドッコ沼へのゴンドラ・リフト以来の錦繍を堪能した。下のスライドショーで紹介します。
(2008年11月13日 記)
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