山のパンセ(その95)

 ゲストハウス造り(2)ー杉伐倒~皮むき~柱立~梁・桁組みー
                         
 今年(2018年)の春のおやじ山入りは3月12日だった。今冬は数年ぶりの大雪で、入山時にはまだ1m以上の残雪が小屋の周りに残っていた。この雪のあるうちにゲストハウス用の柱や梁、桁、棟木、さらに壁のログとして使う杉の立木を伐倒して、雪融け後からのゲストハウス建築に備えることにした。
 有難いことに伐倒には地元長岡のSさんが加勢してくれて大いに助かり、伐倒木の皮むきは神奈川の森林インストラクターKさん、Nさんが、そしていよいよ柱・梁・桁の組み上げには日赤町のSさんご夫婦、麓の栖吉町のNさん、伐倒加勢のSさんとご友人のYさん、Nさん、ウチのカミさんも炊き出しで手伝って、5月30日、6月1日の2日間でやり遂げてしまった。予想以上の捗りで、「やっぱり仕事は多勢に限る」と再認識した次第である。
 幾らか目途がついて小屋造りはここで一旦休止して、山を下りることにした。山籠りも3カ月近くなっていて、娑婆に下りて始末しなければならないあれこれも頭を巡っていた。藤沢の自宅に戻ったのは6月7日、実に88日ぶりの帰宅だった。
 以下の写真は、殆ど酒井健介さんが撮ってくれたもので、お借りして掲載させていただいた。
 

杉立木伐倒

切株に御神酒を注いて祈祷(ついでに俺も一杯)

伐倒木の皮むき

伐倒木の皮むき

輪っかロープを丸太に回して棒を通す

1ヶ所2人で前後4人か前中後6人でヨイショ!

先ず土台の溜枡(4カ所)に柱を立てる

下げ振で垂直を測り柱・溜枡の隙間に楔打ち

チェーンソーで柱頭に刻みを入れる

柱に梁を載せてカスガイで固定する

「いや~何とか行ったね」と賑やかな昼食

ブルーシートを架けて「ハイ、ポーズ」(30/5/30)

溜枡の楔を外し隙間をコンクリートで固める 

四隅に立てた柱の固定(杭打ち)

スクリューボルトで杭と柱を留める
 
チェーンソーで梁に窪みを刻んで調整


桁を梁の上に載せる

無事桁上げ「ハイ、ポーズ」


桁上げの完成(30/6/1)

雨除けのブルーシートを架ける