最後のページは<1月12日
              

2026年1月3日(土)晴れ
箱根大学駅伝
 雑煮の餅を急いでかき込んで、カミさんと連れ立って長久保公園に向かった。ここ藤沢は箱根大学駅伝の往路の第3区、復路の第8区にあたる。正月2日、3日はカミさん共々この沿道に立って選手の応援をするのが恒例になっていた。

 しかし昨年は、2日の往路で例年通り沿道に立ったが、選手が到着する前にカミさんが突然しゃがみ込んでしまった。慌ててカミさんを抱きかかええて公園の駐車場に引き返したが、その後脳の手術で11日間の入院となった。

 しかし今年はリベンジが叶った。目の前を駆け抜けて行く選手の一人ひとりに大声で「ガンバレ~!ガンバレ~!」と声援を送った。そして、こうして声を張り上げられることが何と幸せなんだろう、と思った。

 終わってから駐車していた長久保公園に戻り、雪降る長岡の皆さんには申し訳ないようなうららかな日差しの公園内を散歩する。どうかこんな穏やかな気持ちで新しい年が過ごせますようにと、切に願った一日だった。

        
「ガンバレ~!ガンバレ~!」と復路第8区で叫ぶ

         
藤沢市長久保公園にて(カメラポーズのワンちゃんと初春の富士山)
2026年1月12日(月)晴れ
我が「パーフェクトデイ」
 ヴィム・ヴェンダース監督・役所広司主演の映画「PERFECT DAYS」は、東京のトイレ清掃員の淡々とした日常を描き、カンヌ国際映画祭で役所広司が男優賞を受賞した作品で、2023年12月に全国公開されて間もなく、近くの映画館で観た。強烈な印象を持ったという映画ではなかったが、役所広司の渋い演技が実にかっこ良かった。

      
映画「「PERFECT DAYS」のシーンより
 いろいろ事情があって昨年からはおやじ山で過ごす時間が限られるようになり、自宅回りの生活に体制シフトした。その一つが、藤沢グリーンスタッフ時代の友人から紹介された藤沢市の自然公園内にある花菖蒲園のボランティア活動だった。
(右写真:藤沢市遠藤笹窪谷公園)
 昨年暮れ、ボランティア仲間と一緒に2025年最後の作業を終えた時、リーダのTさんが、「この公園の管理人から、『年末年始の正月休みの間、朝晩のトイレの鍵の開け閉めとトイレ掃除をやってくれる人を探しているが、花菖蒲班で誰か居ないだろうか?』と相談を受けた」と言った。期間は12月28日から1月4日までだという。みんな互いに顔を見合わせていたが、「28日の1日だけなら」、と仲間の一人が手を上げた以外は、あとは皆黙っている。「それなら・・・」と、残りの日にちは俺がやると引き受けた。公園のトイレ掃除など生まれて初めての経験だが、咄嗟に「パーフェクトデイ」の役所広司を思い出したせいかも知れない。

 いつもの年なら正月はだらだらと酒を飲んでくたばっていただろうに、お陰でまあまあキリッとした正月を過ごせた。朝早く、まだ誰も居ない白く霜の下りた広い公園をぐるっと一回り散歩してから、男子トイレ、多目的トイレ、女子トイレの順に鍵を開けて、異常ないかを確認する。
 夜はまた4時過ぎには公園に行って「清掃中」の立看板をトイレの前に出し、ゴム手袋、腕カバー、長靴、マスク、そしておやじ山で使っていたヘッドランプも着けて掃除にとりかかる。もう「パーフェクトデイ」の役所広司気分で、便器から何までピカピカに磨き上げた。終わるのは、もう辺りが真っ暗になる午後6時少し前ぐらいである。気分は爽快!俺は何とこの仕事に向いていたのだろうかと、初めて納得した次第である。

 そんな年末年始が終わって、一昨日からの3連休は(もう関係ないけど)新聞をゆっくり読んだりパソコンに向かったりして比較的のんびりと過ごしている。昨11日(日)の朝日俳壇・歌壇にはこんな句が載っていた。

 「嫉妬」なぜ女偏かと冬の問ひ  (福島隆史) 
 そう言われてみれば、「なるほどねえ」。

 人里に下り駆除されるクマはみな森では負け組そんな気がする  (前田 一揆)
 「射殺」を「駆除」と言い換える人間の身勝手、傲慢さを常々苦々しく思っていた。この句を読むと、クマの哀れさが一層身にしみる。おやじ山にクマが出たら、俺ははっしと抱きしめてやろうと正直思っている。

 ワンコインで君は一食僕は二食おなじ仕事で正規、非正規  (松本 明正)
 「新自由主義」の結果がこれである。格差と分断が進み、混沌が世を覆っている。今日成人式を迎える若者たちにつくづく幸あれと・・・。