2025年6月3日(火)曇り~雨 |
仙台から山形路を走る-上杉鷹山とおふくろ- |
先月30日にカミさんの郷里仙台から突然の訃報が入り、急ぎカミさん共々駆けつけて昨日ようやく一段落した。それで今日は仙台からそのまま藤沢の自宅に帰ろうかと思ったが、やっぱりおやじ山が気になって長岡回りで帰ることにした。
仙台市内のホテルを早々にチェックアウトして東北自動車道に乗り入れ、福島JCTから東北中央自動車道相馬尾花沢線に入り、米沢八幡原ICで下りた。
せっかく米沢に来たので上杉神社に立寄った。上杉神社は戦国最強の武将と語り継がれてきた上杉謙信を祭神とした神社で、米沢城本丸跡に建てられている。米沢藩の初代藩主上杉景勝は越後(現南魚沼市)の坂戸城生れ。そして景勝を支えた知将直江兼続も同じ坂戸城下で生まれて、5歳の兼続と10歳の景勝は共に越後の雲洞庵で通天存達和尚から教育を受けている。
しかし境内には上杉家十代藩主の上杉鷹山公の銅像と顕彰碑がやけに目立って建てられている。米沢藩の窮乏を救ったという江戸時代随一の名君として知られ、アメリカのケネディ元大統領からも「政治家で最も尊敬する人物」と評されたと説明書にあった。
そして鷹山公が家臣に示したという和歌(言葉?)の歌碑がある。
なせば成る
なさねば成らぬ
何事も
成さぬは人の
なさぬなりけり
これを見てにわかにおふくろのことを思い出した。俺がまだガキのころに、この言葉をおふくろから何十回(何百回かも?)となく吹き込まれていたからである。最後の「なさぬなりけり」の部分は、「なさぬなるけり」だったり「なさぬなるなり」だったり、「なさぬ××」だったりとよく分からなかったが、今になってようやく正解が分かった。この言葉を忠実に実行していたら、俺も今頃は・・・・(もうとっくに遅いけど)
おやじ山に夕暮れ時入り小屋に泊まる。夜雨となる。
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