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2024年9月26日(木)晴れ
冷や奴と湯豆腐
 長く酷暑の毎日が続いていたが、やはり22日の秋分の日を境に、早朝の涼気が少し心地よく感じられるようになった。しかしまだまだ日中の日差しは肌に刺すようで、恨めしい限りである。

 毎年いま頃には既におやじ山に入って、放っぽいたままの夏草刈りや、きのこの発生場所を見回ったりして秋の到来に備えるのだが、いざ出発直前になって病に罹ってしまった。医者に「しばらく安静ですよ。お酒もダメですよ」と告げられて、はがゆい思いで自宅で蟄居している。

 実は来月中旬に4年前に竣工した山小屋の「風の小屋落成5周年記念」のイベントを企画している。(オレ流の四捨五入で、4を捨てないで5年に繰り入れた)早く山に入ってあれこれと準備しなければならないが、ここはもう腹を括って、まずは早期回復に努めるほかはない。

 盛夏の食材といえば、やはり見た目も涼しい「冷や奴」である。先日の朝日俳壇に、

   清貧と自分で言うか冷奴   (あらゐひとし)

 とあった。近所に散歩に出たときに、庭先に咲くノウゼンカズラの毒々しいほどの花色にしつこい夏の居座りを感じたが、他の庭でゆらゆらと風に揺れるムラサキシキブの爽やかな青い実を見つけて、微かな秋の気配も感じた。それでオレも先の句を真似て、

  清貧と自分で言うか湯豆腐を  (百人)

 夏好きの自分だが、今年は秋が早く来て欲しい。熱燗と湯豆腐が、待ってるぜ~!